導入事例: 日本大学 理工学部様
ADFIを導入し、検査システムの研究開発に活用されている日本大学理工学部。今回、 日本大学理工学部の教員である井口雅登氏にインタビューを実施(2023/3/10)し、研究室でのADFIの活用状況についてお話を伺いました。
Q: 研究室の概要を教えてください。
井口氏: 私たちの研究室には約20名の学生が所属しており、「建築設備の保全計画の最適化」や「住宅の空調設備」など建築設備に関連するいくつかのテーマについて研究を行っています。例えば、どのようにしてエアコン等の空調設備の点検・メンテナンスを自動化するか、といったことを研究しています。
Q: どのように研究室でADFIを活用していますか。
井口氏: 今年度は 、エアコンの室外機などの空調設備に対する点検の自動化に関する2つの研究テーマにADFIを活用しています。具体的には、設備の異常を検知するAIをADFIを利用して作成しています。
Q: 1つ目の研究テーマについて概要を教えてください。
井口氏: 室外機表面の点検を自動化するシステムの研究です。室外機に異物が付着していないかをカメラでチェックするシステムです。実験では、いろいろな条件の異物を人為的に室外機の表面に貼りつけて、様々な角度からカメラ撮影を行いました。その画像からAIで異物を検知できるかどうかを評価しました。
AIでの異物検知結果
Q: 2つ目の研究テーマについて概要を教えてください。
井口氏: 室外機の故障や異常を稼働音から検知する研究です。工業用聴診器を室外機に設置し、取得した音をスペクトログラム画像に変換して、その画像からAIで異常を検知できるかどうかの実験を行いました。
工業用聴診器
AIでの異音検知結果
Q: ADFIを使ってみて感じたことはありますか。
井口氏: ADFIはWebブラウザ上での直感的な操作だけで、すぐにAIを作成できるのが素晴らしいと感じています。私たちの研究室は建築学科ということもあり、情報工学などに精通していない学生も多いのですが、すぐにADFIの操作に慣れ、研究にAIを利用することができました。また、ADFIで作成したAIの出力結果も、思っていた以上に精度が良く、驚いています。
Q: ADFIを勧めるとしたら、どのような人にお勧めしますか。
井口氏: 異物の検知を自動化したい人にお勧めできると思います。感覚的にですが、けっこう色々な物をADFIで判別できそうなので、多くのケースで精度良く異物を検知できるのではないでしょうか。また、私たちの研究室の学生のように、AIの開発が本業でない人は、ぜひADFIを試してみてほしいと思います。
*記載内容(組織名・所属・肩書き・取材内容など)は全て2023年3月時点(インタビュー時点)のものです。